2011年7月20日水曜日

原田芳雄さん死去、弔問客続々 松田美由紀が大粒の涙


アウトローから味わい深い中年男まで圧倒的な存在感で演じ分けた俳優、原田芳雄さんが19日午前9時35分、上行結腸がんから併発する肺炎のため東京都内の病院で死去した。71歳だった。今月11日に主演映画「大鹿村騒動記」のプレミア試写会で行った舞台あいさつに、車いすで現れたのが公の場で見せた最後の姿に。同作は16日に公開され、最後の主演作公開を見届けるように息を引き取った。(サンケイスポーツ)

 原田さんの訃報を受け、この日、東京・渋谷区にある自宅には多くの縁のある芸能人が駆けつけた。

 原田さんと親交が深かった故松田優作さんの妻だった女優、松田美由紀(49)は「私にとってはお父さんのような存在」としみじみ。毎年末に原田さんの自宅で行われるもちつき大会で昨年末に会ったのが最後。「芳雄さんは本当に大きな存在でした。ありがとうございました」と大粒の涙を流した。

 歌手の桑名正博(57)は「本当に大事なアニキを亡くしてしまった。日本の宝が減っていくのは寂しい」。タレントの松尾貴史(51)は15日に病院へ見舞った際に「お前、働きすぎて死ぬなよ」と言葉を掛けられたと明かし、「去年のもちつきのときも目配り、気配り、みんなが楽しんでいるかを見て回っていて…」と故人の人柄をしのんだ。

 他に「大鹿村騒動記」の阪本順治監督(52)や共演の大楠道代(65)、佐藤浩市(50)、石橋蓮司(69)をはじめ、親しかった柄本明(62)ら約60人が弔問に訪れた。

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