吹田(すいた)にも“維新の風”が吹いた-。橋下徹・大阪府知事が率いる地域政党「大阪維新の会」(維新)公認の新人で元府議の井上哲也氏(54)が初当選を果たした、24日投開票の大阪府吹田市長選。混戦の中から抜け出した井上氏は、無所属現職の阪口善雄氏(62)=民主、社民推薦▽無所属新人で社会福祉法人理事の正森克也氏(44)=共産推薦▽諸派新人で元市議の石川勝氏(42)=みんな推薦=の3人を破り、改めて維新の強さを証明した。
同市末広町の井上氏の選挙事務所には開票前から多くの支持者らが集まり、当選確実の連絡が入ると、大きな拍手と歓声が上がった。
壇上に立った井上氏は、「あらゆる団体が現職側について厳しい選挙戦だった。市民のみなさんに今の吹田を変えないといけないと思っていただいた」とあいさつ。「大阪一高い市職員の給与を下げないといけない。行財政改革をしっかり進め、その財源で教育施策などを進めたい」と抱負を語った。
市職員の人件費削減をはじめとする制度改革や、現職の多選の是非などが問われた選挙戦。井上氏は市長退職金の半減や市職員の給与適正化などの財政改革や全国学力テストの全面公開など教育改革を政策の柱として訴えた。
4選を目指した阪口氏は「維新の手から吹田の自治を守る」と訴えたが、統一地方選前半戦から府内で吹き続く“維新の風の流れ”を変えることはできなかった。
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