2011年10月27日木曜日

紳助VSテレビバラエティー勃発!? タブーに挑戦するのはやはりあの男

今月24日、島田紳助と吉本興業が「週刊現代の虚偽の記事で名誉を傷つけられた」として、発行元の講談社と同誌編集長に総額1億6,500万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める訴えを起こしたのはすでに周知のこと。これによって、週刊誌業界と紳助&吉本との対決が本格化しつつあることは当メンズサイゾーでも報じている。(「週刊誌業界との全面戦争突入!? 島田紳助&吉本興業が講談社を提訴したウラ事情」)そんな中、紳助が主に活躍していたテレビバラエティも、ちゃっかりと彼をネタにし始めている。
 たとえば23日に放送された『クイズ☆タレント名鑑』(TBS系)。次々に登場する一般人が自負している「自称そっくりさん」を当てるコーナーでは、島田紳助にそっくりな人物が登場。本当の正解はキャイーンのウド鈴木だというが、スタジオにいる誰もがその回答を紳助だと推察。パネラーとして出演していた勝俣州和は回答を拒否、有吉弘行とおぎやはぎの矢作兼はハイタッチをし爆笑していた。その後、回答ボタンを押した有吉によって、音声は消され、口元には映像処理が施されていたが、「島田紳助」という単語が発せられた様子。しかし当然ながら不正解。有吉は再び回答ボタンを押し「長谷川公彦」と発言したようだが、司会の田村淳によって「いや、本名ということじゃなくて」と制されていた。もちろん後者の回答にも、ピー音が被され口元は隠されていた。
 また、22日に放送された大喜利特番『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)では、「長年番台を勤めていた中村吉男さんが突然引退することに。その理由とは?」という、今夏突然の引退をした紳助をほうふつとさせるお題が出された。多くの視聴者の頭をよぎったであろう「暴力団との黒い交際」という答え。しかし、回答芸人たちは、微塵もその雰囲気を出さず、各々独自の回答を展開。そんな中、有吉が「黒い交際」をもじって「エロい交際」と回答。有吉ならストレートに「やくざとの交際」とでも答えてくれると思ったが、微妙な変化球を加えた消化不良の回答では、爆笑とはいかなかった。
 とはいえ、『タレント名鑑』にしろ『IPPONグランプリ』にしろ、制作サイドの思惑(実際はわからないが、そうとしか考えられない)をしっかりと受け止め、矢表に立ったのは共に有吉弘行だった。吉本で同期の明石家さんまや、紳助が引退会見で名前を挙げたほど信頼関係の深いと思われるダウンタウンの松本人志が、彼をネタにする場面はテレビでよく見かけるものの、有吉ほどの年若い後輩芸人が紳助をネタにするのはよほどの勇気がいるだろう。それをこともなげに堂々と行う有吉。自分の立ち位置を知っているというか、視聴者や制作サイドに求められていることを理解している証拠といえる。
『紳助社長のプロデュース大作戦』(TBS系)の後番組がナインティナインによる恋愛応援バラエティー『もてもてナインティナイン』(TBS系)に決まり、紳助が主戦場にしていたテレビバラエティー界では紳助の電撃引退という衝撃は徐々に収まりつつある。しかし、それとは逆に激しさを増しているのが、冒頭に記した週刊誌VS紳助&吉本という対決。26日の時点では、紳助側が総勢8名による大弁護団を結成したという報道もあった。彼らの対決が本格化する中で、今後、テレビバラエティが堂々と島田紳助を扱うことはないだろう。かといって、うまく使えばテレビ的に言っておいしい話題である紳助というネタ。しばらくは続くことが予想されるテレビバラエティの紳助イジり。あまり堂々とやっては顰蹙を買いかねないので、小出しにされるに違いないが、見逃せない場面だ。もちろん、そうしたときに必ずいるのが有吉弘行という芸人だ。

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